毎年、航空会社は人気の志望先の一つです。空の仕事に憧れる人や英語を使った就職先を探す人にとって航空会社に就職することを選択肢として考える人は多いでしょう。航空会社で働くことが自分に合っているのか見極めるためにもインターンシップに参加することは大切になります。本記事では、航空会社のインターンに参加するための方法や内容について紹介します。
航空会社が行う事業とは
航空会社とはどのような事業を指すでしょうか。多くの人が思い浮かべる飛行機を使った運送業務の他にもさまざまな業務を行っています。業務は大きく航空輸送事業と非航空輸送事業に分けることができます。航空輸送事業では、乗客を乗せて輸送する「旅客」と精密機器や生鮮食品などを運ぶ「貨物」があります。貨物のなかには郵便事業も含まれている他、旅客事業の場合には国内線と国際線の運営を行っています。
非航空輸送事業では、貨物などを取り扱う物流作業や航空機の整備、空港周辺のホテル事業、クレジット事業などの運営を行います。非航空輸送事業は子会社などが受け持っている場合もあります。企業によって運営する範囲は異なりますが、航空会社の基本的な事業は航空輸送事業と考えてよいでしょう。
航空会社のインターンシップに参加するメリット
ここでは、航空会社のインターンシップに参加するメリットについて見ていきます。航空会社のインターンに限らず、企業のインターンシップへ参加することは、実際の業務内容や働く人を垣間見ることができるため非常に有益な体験となります。航空会社のインターンに参加するメリットとしては大きく２つあります。
１つは、自身の仕事に対する適正を判断できる点です。インターンに参加することで、仕事の体験や職場の雰囲気に触れることができます。自分のイメージとは異なる部分や逆に同じ部分を掴むことで、自分に合っているかどうかを判断することができるでしょう。インターンシップでは職場体験だけでなく、職種によってはグループワークを行うことも珍しくはありません。ある企業では、パイロットのインターンシップにグループワークを実施しており、実際に議事訓練の体験を行えます。グループメンバーと体験を共有することで、会社の一員として働くイメージや雰囲気を味わうことができます。実際に働いた時のイメージの良し悪しを持つことで、仕事との相性を見極め就職活動へとつなげることが可能です。インターンシップでお世話になる人には、積極的な質問と情報収集を行うようにしましょう。
２つ目として、企業によっては採用のさいに有利に働くことがあるという点です。企業によってはインターンシップに参加することで書類審査を免除されたり、良い成績を得た人には選考で優遇されるなどの処置を行うことがあります。ケースバイケースとはなりますが、志望順位の高いインターンシップ先では、良いパフォーマンスを目指すことで企業先に好印象を与えることができ選考に影響を与える可能性があります。また、直接的な影響を与えることができなくても、志望動機などにインターンで経験したことを記述することでより説得力のあるエピソードとして伝えることができます。インターンの選考は、採用試験や面接の練習にもなりますので、積極的に活用するようにしましょう。
航空会社のインターンシップの概要
航空会社は業務の幅が広いため、職種によってインターンシップの内容は異なってきます。自身が目指す職種のインターンに参加するためにも、職種ごとの概要を理解し申し込むようにしましょう。基本的な内容を３つに分けて紹介していきます。
まずは、職種や業種ごとに異なる内容についてです。航空会社は事務系、技術系、パイロット、客室乗務員という４つの職種に分けることができます。いずれも、会社概要や事業内容、先輩社員への質疑応答時間については共通して設けられています。その上で、事務系のインターンの場合には、空港見学や航空ビジネスについて学ぶ座学、グループワークでの業務理解などを実施しています。技術系の内容としては、技術の解説や実際の現場見学、整備業務などを学ぶことができます。専門用語などが多出することがありますので、事前に予習していくと質問などがスムーズに行えるでしょう。パイロットの内容としては、実際の業務についての座学やグループワークでの議事訓練などがあります。客室乗務員の場合は、実際のサービス内容や役割、訓練施設を使用した業務体験などを行っています。基本的には、施設見学や業務体験を中心としたインターン内容が多く、一般人では見ることのできない場所での体験を行うことになるでしょう。日本のインフラ事業の最先端を見ることができるため、実際に志望することがなくなっても貴重な体験を得ることができます。また、実際に現役職員が働く環境下で業務レクチャーを受けることで、インターネットではカバーできないリアルな情報を獲得することができます。現場の雰囲気や実務の体験を通して、業界の理解を深めることが可能です。
航空会社のインターンが行われる時期と期間
航空会社のインターンシップは２月～３月の冬季に行われるのが一般的です。したがって、募集が始まるのは10月～12月ごろとなります。見逃すことがないよう希望する企業情報は細めに確認するようにしましょう。また、最近では６月～８月の夏季にもインターンシップを実施する企業も増えています。開催時期に合わせて募集時期も変わってきますので注意が必要です。
インターンの実施期間は１日～４日が一般的です。職種によって異なりますが、複数日開催する場合が多いため、職場の雰囲気や社員の方との交流から学ぶことができるでしょう。
航空会社のインターンに応募するポイント
航空会社のインターンシップは、採用倍率の高さに比例して非常に人気が高くなります。インターンへの参加に注視する人も多いため参加を希望する場合には応募のためのポイントを掴むことは欠かせません。以下に紹介する４つのポイントを踏まえてインターンに参加できるようにしましょう。
まず、１つ目のポイントはWEBテストへの事前対策です。WEBテストは解答時間に対して出題が多くなりますので事前に対策を行うことが必須です。航空会社の場合、英語の単語力が問われますので準備は欠かさず行いましょう。２つ目は、エントリーシートの内容は見直しが重要ということです。一度書き上げた後、内容が分かりやすいものであるか、不備はないかなど確認するようにしましょう。３つ目は、熱意を伝えることです。企業のなかにはPR動画の提出を求めることもあります。節度を保ちながら丁寧に話すことを意識することで熱意が伝わりやすくなります。最後に、面接では簡潔に思いを述べることです。面接では志望動機の他、学生時代に取り組んだことなどが聞かれます。長々と話してしまうと伝わりづらくなりますので、結論から端的に述べるようにしましょう。
まとめ
航空会社のインターンシップに参加するための方法や内容について紹介してきました。航空会社は国内のインフラ事業に欠かせない事業の一つです。働くイメージを持って本選考へと進むためにも、インターンシップに参加することが重要となります。人気のインターンとなりますので、早くから対策を進めるようにしましょう。